第2四半期の金需要は1,123トンと、前年同期から8%増加しました。
中央銀行の金購入が過去最高を記録した結果、上半期の金需要は3年ぶりの高水準となる
2,181.7トンに達しました。
2019年上半期に金需要を牽引した原動力は、中央銀行の金購入とETFへの堅調な資金流入でした。宝飾品需要が上半期に伸びたのは主として、インドの消費者を取り巻く環境が好転したためです。金地金・金貨の投資縮小は、少なからず価格に釣られた動きです。金価格が数年ぶりの高値をつけたことを受けて利益確定売りが出たほか、個人投資家の動きがほぼ止まりました。テクノロジー分野では、世界情勢が厳しくなる中、金の使用量が減りました。ただし、この分野の需要は向こう数四半期のうちに底入れするとみられています。鉱山生産とリサイクル金はいずれも堅調に伸び、上半期の合計供給量は2%増えました。