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金需要は堅調、記録的な高値が広がる。OTC投資と中央銀行が今期も決定的な影響力を持ちました。
価格を押し上げたのは中央銀⾏とOTC。消費者の健全な購⼊がさらなるサポートとなりました。今期(2024年第1四半期)の金需要(OTC需要を除く)は、ETFの流出が続いたことから、前年同期比5%減の1,102トンとなりました。投資家による旺盛なOTC購入を含めると、金の総需要は前年同期比3%増の1,238トンとなり、第1四半期としては2016年以来の最高となりました。
強力な需要を反映する高い金価格。2023年もまた中央銀行は猛烈な勢いで金を購入し、宝飾品消費の底堅さも相まって、ETFからの大規模な流出を相殺しました。
中央銀行による大量の買い入れに、活発な 個人投資家の購入やETFからの流出の鈍化 が加わって、年間需要は11年ぶりの高水準 に達しました 年間金需要(OTC を除く)は 18%増の 4,741 トンに急増しました。これは投 資需要が異例の大きさだった 2011 年に匹敵します。第 4 四半期の需要が 1,337 トンと過去最高を記録したことが、年間総需要の力強さを支えました。
第 3 四半期の金需要(OTC を除く)は、前年同期比で 28%増の 1,181 トンでした。年初来の累計需要は前年同期比で 18%増加し、コロナ前のレベルに戻りました。
2022年第1四半期の金需要は、ETFへの力強い流入が牽引して、前年同期を34% 上回りました。
2022年第1四半期は、米ドル建て金価格が8%上昇するなか、金需要は1,234トンと前年同期比34%増加しました。これは2018年第4四半期以来の高水準で、過去5年平均の1,039トンを19%上回ります。
年間需要はほぼすべてのセクターで回復しましたが、通年で純流出となったETFは顕著な例外でした。
インフレ懸念の高まりと米ドル安を受け、金価格は前月比 4.5%の反発