注と定義

30 April, 2024

データの修正

すべてのデータは、新たな情報に照らして修正される可能性があります。

過去のデータシリーズ

2014年第1四半期以降の需給データは、メタルズ・フォーカスが提供しています。2010年第1四半期~2013年第4四半期のデータは、メタルズ・フォーカスとトムソン・ロイター傘下のGFMSのデータをまとめたものであり、比較的単純な統計手法を用いて算出されています。この経緯に関する詳細は、Dr James Abdeyが執筆したCreating a consistent data seriesをご覧ください。

定義

金地金

リテールレベルで販売される小型金地金(1キログラム以下)への純投資(すなわち総購入量から総売却量を差し引いたもの)。確認可能な場合は、オンラインベンダー経由で購入、保管される金も含みます。

中央銀行

中央銀行と、超国家的機関(IMFなど)を含むその他公的機関による買い越し(すなわち総購入量から総売却量を差し引いたもの)。スワップおよびデルタヘッジの効果は除外します。

ニューヨーク商品取引所における買建玉正味残高

米国商品先物取引委員会(CFTC)は、毎週公開する建玉明細報告(COT)で、米国先物市場における投機的投資家のポジションに関する情報を提供しています。この報告書には、前週火曜日時点でトレーダーが保有していたポジションの合計が記載され、買建玉(価格上昇で利益を得る)と売建玉(価格下落で利益を得る)の数字も含まれます。この報告書はしばしば、金価格に関する市場の地合いの指標に利用されます。売建玉は金先物市場の弱気ムード、買建玉は強気ムードを反映します。

消費者需要

ある国で発生した宝飾品消費と金地金・金貨投資の合計値、すなわち個人が直接購入した金の量(純金重量換算)。テクノロジー需要は消費時点ではなく加工時点で測定されるため、国別の数字には含まれません。

 エレクトロニクス

エレクトロニクス製品の製造工程で、コンポーネント――半導体やボンディングワイヤが含まれるが、それらに限らない――に加工される金地金または金粒子の量。

歯科用途

歯科用合金など、歯科用途の製品に加工される金地金または金粒子の量。 

金を裏付けとする上場投資信託(ETF)および類似商品 

オープンエンド型上場投資信託(ETF)および、クローズドエンド型投資信託や投資信託といった類似商品において、現物として保有される金の量。ここに該当するファンドの大半は、ほぼ全面的に金現物を裏付けとしています。現金、デリバティブ、その他貴金属等の保有を認めるファンドもありますが、ワールド ゴールド カウンシルは金現物への投資が90%以上のファンドのみを追跡し、ファンドが報告する資産のデータを適切に調整して、金現物のみの推計値を出しています。複数の貴金属を現物保有するファンドの場合、合計運用残高(AUM)の数字が、実際のAUMを下回ります。このデータセットは時間の経過とともに、アクティブなファンドの全体像を最も正確に示すものに変化していく見込みです。ワールド ゴールド カウンシルが追跡するファンドの全体リストや、金を裏付けとするETFの運用残高の月次更新情報は、https://www.gold.org/goldhub/data/global-gold-backed-etf-holdings-and-flowsをご覧ください。

加工

加工は、金地金を半製品または最終製品に最初に変化させる工程。

金地金

純度99.5%以上に精錬された延べ棒状の金。

金需要

宝飾品加工、テクノロジー加工、投資、中央銀行による買い越しの合計。

宝飾品消費

新たに生産され、リテールレベルで販売されるカラット宝飾品全体のエンドユーザー(消費者)需要を純金重量で表したもの。総量ベース(リサイクル金を含む)で計測されます。除外対象:既存のカラット金宝飾品を下取りにした購入(金と金の交換)や、中古宝飾品、他の金属を金メッキした宝飾品、宝飾品として使用される金地金や金貨の購入。世界全体の数字は宝飾品の加工量で測定し、取引を通して保有される在庫量の変動分を調整したものです。国レベルの数字は宝飾品の加工量であり、取引在庫の変動分を調整し、輸入分を足して輸出分を差し引いています。

宝飾品加工

宝飾品加工は、金地金を宝飾品の半製品または最終製品に最初に変化させる工程。生産者や流通業者による在庫の構築・解消を含まない点が、宝飾品消費と異なります。個々の国レベルでは輸出と輸入も除外します。

宝飾品在庫

宝飾品流通網の中で蓄積される宝飾品の量の変化。金の加工量と消費量の差分に相当します。この数字がマイナスの場合、消費量が加工量を上回って在庫が減少したことを示します。プラスの場合は在庫が増加したことを示します。 

LBMA金価格午後決め値

特に指定しない限り、2015年3月20日以降の金価格の数字は、ICEベンチマーク・アドミニストレーションが管理するLBMA金価格午後決め値に基づきます。それより前の数字はロンドン午後決め値に基づきます。より詳しい情報はhttps://www.gold.org/goldhub/research/market-primer/gold-pricesをご覧ください。

メダル/イミテーション金貨

民間および公的機関/国の造幣局が製作する、額面表示のない金貨の加工。このカテゴリーはインドが支配的で、平均して全体の75%前後を同国が占めています。インドでは非公式金貨を「メダリオン」と呼びます。純度99%以上のメダルもここに含まれます。

鉱山生産量

世界で採掘された金の量(純金重量換算)。大部分が非公式に行われる人力小規模金採掘(ASGM)による金生産の推計量も、ここに含まれます。詳しくは以下をご覧ください。https://www.gold.org/goldhub/research/market-primer/mine-production

産金会社のネットヘッジ

産金会社による金の先渡し売り、ローン、オプション・ポジションが現物市場に与える正味の影響。ヘッジ取引――採掘済みの金の市場放出――は金の販売量が増加します。ヘッジ解消――ヘッジポジションの買い戻し――は逆の影響を与え、任意の四半期に市場で入手可能な金の量が減少します。長期的に見れば、ヘッジ活動は金供給量の変動を生みません。詳しくは以下をご覧ください。https://www.gold.org/goldhub/research/market-primer/mine-production

公式金貨

リテールレベルの地金型金貨への純投資(すなわち総購入量から総売却量を差し引いたもの)。公的機関/国の造幣局が加工し、当該国の現行または過去の法定通貨である金貨に使用された純金の量と一致します。測定は金貨を製造した国ではなく、消費した国で行います(例えばオーストラリアのパース造幣局は、製造する金貨の大半を、世界規模の流通網で販売しています)。実際には、最終的に地金ではなく貨幣と見なされる多くの金貨の最初の販売が含まれます。

OTCおよびその他

この数字は、OTC市場の需要(現時点で入手不可能なデータ)、コモディティ取引の在庫の変化、未確認の加工者在庫の変動、そして統計残差を含みます。これが全体的な供給と需要の差分になります。

その他産業用途
【次節に統合】 

産業用途の電気メッキに使われるシアン化第一金カリウムなどの化合物の生産や、金メッキ宝飾品やその他装飾品(金糸など)の生産に使用される金。このカテゴリーの需要の大部分はインドが占めています。

店頭市場(OTC)
【次節に統合】 

店頭市場(OTC)取引(「取引所外」取引とも呼ばれる)は、取引所で行われる取引とは異なり、二者間で直接行われます。

リサイクル金

未使用の取引在庫を含む加工済み商品から回収されて、再び地金に精錬される金。具体的には、現金化のために売却される金を指します。他の金商品を購入するために下取りに出す金(例えば宝飾品店で消費者が行う下取り)や、工程スクラップ(製造工程で発生し、加工済み商品の一部にはならずに精錬業者にスクラップとして戻される)は含みません。詳しくは以下をご覧ください。https://www.gold.org/goldhub/research/market-primer/recycling

テクノロジー

エレクトロニクス、歯科、医療、装飾、その他テクノロジー用途の加工で使用されるすべての金が含まれます。このカテゴリーの最も大きな構成要素はエレクトロニクスです。メッキ宝飾品に使用される金も含みます。

トン(メートル法)

純金重量で1,000キログラム、または32,151トロイオンス。

金地金・金貨の合計 

金地金・金貨、メダル、イミテーション金貨への純投資の合計。

総供給量

鉱山生産量、産金会社のネットヘッジ、リサイクルの合計。

年初来(y-t-d)

ゴールド・デマンド・トレンドにおいて、年初来とはレビュー対象の四半期の末日までの期間を表します(例えば2017年第2四半期のゴールド・デマンド・トレンドの場合、「年初来」は2016年12月31日~2017年6月30日を指します)。

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